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2017年7月30日

九份

台湾「九份」 幻想的な灯りが包み込む懐古の街並み

by Fish & Tips

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古い木造・石造の家屋が建ち並ぶ石段の情景が旅情をかきたてる街。映画の舞台にもなり、今や台湾を代表する観光地となった。多くの人々を惹きつけるレトロな街並をゆっくりと歩いてみたい。夜の豎崎路を歩くと、まるで異世界に迷い込んだかのよう。

栄華の面影残すノスタルジックな石段の街

19世紀末に金の採掘が始まり、20世紀前半にかけて華やかな金鉱の街として活況を極めた九份。その後、金の採掘量が減り1971年に閉山すると街は衰退、静かな山あいの街へと戻っていった。 それが、1989年に九份を舞台に撮影された映画『悲情城市』が台湾で空前のヒットを記録し、台北など台湾各地から観光客が訪れ、90年代には一大観光地へと発展。日本統治時代に建てられた建物や神社の跡、当時の民家がいたるところに残り、懐かしさとゆったりとした時の流れを感じる街並が魅力となっている。日本人観光客も多く訪れる、非常に人気の高いスポットだ。 

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九份のメインストリートは、急な石段が続く豎崎路。石段は人がすれ違うのがやっとという幅の狭さだが、両側にはノスタルジックな雰囲気が魅力の茶藝館や民芸品店が建ち並ぶ。もともと海に臨む山の中腹に位置する九份。街と海を一望する美しい景色を楽しみながらの散策やティータイムを満喫したい。もうひとつの目抜き通り、基山街には芋団子や草餅、魚のすり身団子の入ったスープなどの名物料理が多く、食べ歩きが楽しめる。宿泊施設としては、古民家などを利用した民宿がほとんどで、ノスタルジックな宿から望む絶景と台湾屈指の美しい夕日や夜景、雄大な日の出を、1泊して楽しむのもおすすめだ。 ちなみに、九份という地名はゴールドラッシュ以前、9戸のみの小さな集落だったため、街の外から物資を調達する際に、つねに9つの単位で注文していたことに由来するといわれる。

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山に張り付くようにして広がる小さな街だ。

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狭い路地が入り組んでいるので、迷ったら看板を頼りに

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夕暮れどきにぽつぽつと明かりが灯りだすと、九份の街は昼間とはまた違うノスタルジックで幻想的な表情を見せる

台北から約33km、バスで約60分

[トリップ・プラン]
台北から1時間〜1時間30分ほどで着くので、日帰りの客が多い。民宿など小規模な宿は多いので宿泊も可能だ。バスを利用して訪れる場合、九份バス停は豎崎路に、九份老街バス停は基山街にそれぞれ近い。街は広くないので、徒歩でじっくりと回れる。

インフォメーション

瑞芳駅旅行サービスセンター(瑞芳火車站旅遊服務中心)
02-2497-3813
新北市瑞芳区明灯路3段82号
9:00〜18:00
無休
tour.tpc.gov.tw(新北市観光旅遊網)

交通
台鉄 瑞芳 駅
基隆客運(バス) 九份
基隆客運(バス) 九份老街

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街を歩く。移ろいの景色を眺める

九份に来たら、まずはのんびりと坂道を上ったり下ったり、店先を覗いてまわったり。旅人を迎える素晴らしい景色と懐かしい情景のなかに溶け込むように、歩いてみたい。

豎崎路 (シューチウルウ) 海を見下ろす絶景の石段の坂道『悲情城市』の舞台・阿妹茶酒館も

基山街と直角に交差する九份の目抜き通り。狭く急な石段が続くが、山の中腹から海を見下ろす絶景は一見の価値あり。階段の両側には、レトロな雰囲気と眺望が楽しめる茶藝館などが建ち並ぶ。基山街から軽便路にかけてが、最も華やかなエリアで、映画『悲情城市』の舞台となった店もこの通り沿いにある。

九份下車、徒歩1分

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雨の多い街だが、晴れれば彼方には海も見える

基山街 (チーシャンチエ) 赤い提灯に賑やかな夜店どこか懐かしい雰囲気が郷愁を誘う

狭い路地にみやげ物店や食べ物を扱う露店が軒を連ねる、華やかな通り。週末には身動きがとれないほどの賑わいをみせることも。夜になり、道の両側に吊るされた赤い提灯に明かりが灯ると、昔懐かしい縁日の夜店を彷彿とさせる幻想的な風景が浮かび上がる。

九份老街下車、徒歩1分

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基山街は、中心部に行くほど人が多く賑やかさを増す

昇平戯院(シェンピンシーユエン) 繁栄の面影を伝える劇場

黄金時代の劇場を当時のままに再現 
1934年にオープンし、ゴールドラッシュの華やかさを象徴する劇場がリニューアル。石造りの階段など当時の豪華な姿を再現してい。

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ポスターなどの展示や古い映画の上映も

昇平戯院

現地名:
昇平戯院
住所:
新北市瑞芳区軽便路137号
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アクセス:
九份バス停下車、徒歩5分
営業時間:
9:30~17:00(土・日曜、祝日は~18:00)
定休日:
第1月曜 祝日の場合は翌日休
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名物グルメを楽しむ。素敵なおみやげを探す

ちょっとした腹ごしらえにぴったりの団子や、おみやげにしたい工芸品。九份の名物をどうぞ。

阿蘭草仔(アーランツァオツークー)

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もっちりとした草餅の草仔粿10元
タロイモ入りの芋粿10元

阿蘭草仔粿

現地名:
阿蘭草仔粿
住所:
新北市瑞芳区基山街90号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩6分
TEL:
02-2496-7795
営業時間:
8:00~20:30(土・日曜は~21:00)
定休日:
無休 

張師傅餅店(チャンシーフーピンティエン)

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九份名物の蕃薯酥25元はサツマイモの菓子
冬瓜入りパイナップルケーキ鳳梨酥25元

張師傅餅店

現地名:
張師傅餅店
住所:
新北市瑞芳区基山街47号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩4分
TEL:
02-2497-6462
営業時間:
9:30~18:30
定休日:
無休 

九份張記伝統魚丸(チウフェンチャンチーチュワントンユィーワン)

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魚のつみれ団子入りスープ
3種のつみれが入った総合魚丸湯45元

九份張記伝統魚丸

現地名:
九份張記伝統魚丸
住所:
新北市瑞芳区基山街23号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩3分
TEL:
02-2496-8469
営業時間:
10:00~19:00
定休日:
無休 

頼阿婆芋圓(ライアーポーユィーユエン)

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里芋団子の芋圓も九份で有名
緑豆や小豆餡をトッピングした芋圓40元

頼阿婆芋圓

現地名:
頼阿婆芋圓
住所:
新北市瑞芳区基山街143号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩8分
TEL:
02-2497-5245
営業時間:
8:00~20:00
定休日:
無休 

九份木屐王(チウフェンムウチーワン)

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花柄の鼻緒の下駄290元〜
サンダル1280元

九份木屐王

現地名:
九份木屐王
住所:
新北市瑞芳区基山街22号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩4分
TEL:
02-2496-9814
営業時間:
9:00~18:00
定休日:
無休 

元藝坊(ユエンイーファン)

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客家プリントをあしらった鮮やかなデザインのバッグ650元
持ち手も印象的

元藝坊

現地名:
元藝坊
住所:
新北市瑞芳区汽車路9-9号
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アクセス:
九份老街バス停下車すぐ
TEL:
02-2496-5113
営業時間:
9:30~20:00
定休日:
無休 
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茶藝館&レストランで過ごす

街を散策したら、お店に入って休憩。海が見える特等席、レトロな古民家など、選択肢は豊富。各店自慢のお茶と料理を味わいながら、暮れゆく街を眺めるのもいい。

九戸茶語(チウフーチャーユィー) 絶景を見ながら本格的な料理を

古い民家にアンティーク家具が置かれたレトロな茶藝館。2~3階の客席からは九份の街や海を一望できる。なかでも3階テラス席は海の眺めが素晴らしく、遠く基隆まで見渡せる。オリジナリティあふれる台湾料理も本格派の味わいだ。

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人気料理を多彩に味わえるセットメニューを用意している

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客席は広く2~3階合わせて約400人が利用できる

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石焼きエビの紹興酒かけは店の看板料理

九戸茶語

現地名:
九戸茶語
住所:
新北市瑞芳区軽便路300号
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アクセス:
九份バス停下車、徒歩4分
TEL:
02-2406-3388
営業時間:
9:30~20:30
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.kunohe.com.tw

悲情城市(ペイチンチョンシー) 歴史を感じさせる建物の風情に浸る

戦前の建物を利用した懐かしさ漂うお店。映画『悲情城市』のロケ地となったことから現在の店名に。2階には酒場の宴会シーンに登場した古い窓が残されている。工夫茶や台湾料理が味わえ、定食も300〜350元で各種用意している。

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木造のテラス席もレトロな雰囲気

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茶水代は1人100元。茶菓子も各種揃う

悲情城市

現地名:
悲情城市
住所:
新北市瑞芳区豎崎路35号2F
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アクセス:
九份バス停下車、徒歩5分
TEL:
02-2496-0852
営業時間:
10:00~22:00
定休日:
無休 

水心月茶坊(シュエイシンユエチャーファン) 絶好のロケーションに建つ洋館

九份茶坊と同じオーナーが営む茶藝館。オリジナルの茶器やアンティーク家具など細部にもセンスが光る。レンガ造りの古い洋館で、店内はフロアごとに趣を変えている。テラス席の眺望が自慢で、ワイドな海の眺めを満喫できる。

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1階で茶器などの販売もしている

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夕日の沈む頃の風景もきれい

水心月茶坊

現地名:
水心月茶坊
住所:
新北市瑞芳区軽便路308号
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アクセス:
九份バス停下車、徒歩5分
TEL:
02-2496-7767
営業時間:
12:00~20:00
定休日:
無休 

阿妹茶酒館(アーメイチャーチウクワン) 店内の渋い骨董品が旅情を誘う

映画『悲情城市』の舞台地として有名で、日本人観光客にも人気。映画を知らなくても、古い建物を改装した店内のスタルジックな雰囲気や窓に広がる街や海の眺めだけでも十分に魅力的。お茶、料理ともにメニューが充実している。

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風流な赤い看板が目印。豎崎路でもひときわノスタルジックな雰囲気を醸す

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かつては家具などを作る工場だった

阿妹茶酒館

現地名:
阿妹茶酒館
住所:
新北市瑞芳区崇文里市下巷20号
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アクセス:
九份バス停下車、徒歩5分
TEL:
02-2496-0833
営業時間:
8:30~24:00(金曜は~翌1:00、土曜は~翌2:00)
定休日:
無休 

九份茶坊(チウフェンチャーファン) 昔の九份の雰囲気にどっぷりと浸る

九份の茶藝館で最古の歴史を持ち、建物はぬくもりあふれる築100年以上の古民家。アーティストでもあるオーナーがデザインした茶器やインテリアが店の魅力をひき立てている。開放的なテラス席があり、茶器のギャラリーを併設する。

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店内で茶葉や茶器の販売もしている

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金鉱発掘で賑わった時代の古民家を利用。九份の歴史を伝える建物だ

九份茶坊

現地名:
九份茶坊
住所:
新北市瑞芳区基山街142号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩8分
TEL:
02-2496-9056
営業時間:
9:30~21:00
定休日:
無休 
Webサイト:
http://www.jioufen-teahouse.com.tw

芋仔蕃薯(ユィーツファンシュー) 家庭的な郷土料理を民家で味わう

地元の山菜を使った料理は、食材の味が生きた素朴な味わい。オーナーの古い家を改装した建物も料理のように家庭的でなごめる。テラス席は海風が心地よく、入り組んだ岬の緑と青い海の美しいコントラストを楽しめる特等席だ。

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毎日手作りする自慢の豚の角煮、阿媽的筍絲滷肉350元

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民家を利用した建物に九份の昔ながらの生活ぶりがうかがえる

芋仔蕃薯

現地名:
芋仔蕃薯
住所:
新北市瑞芳区崇文里市下巷18号
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アクセス:
九份バス停下車、徒歩6分
TEL:
02-2497-6314
営業時間:
9:00~22:00(土・日曜は~24:00)
定休日:
無休 
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九份の民宿に泊まる

昔懐かしい九份の街並や港の景色、雄大な基隆山の自然も一望できる宿。

九份施家民宿(チウフェンシーチアミンスウ)

手ごろな料金で基山街に泊まる

九份施家景観民宿

現地名:
九份施家景観民宿
住所:
新北市瑞芳区基山街106-3号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩5分
TEL:
02-2496-9357
Webサイト:
http://jiufen.myweb.hinet.net

日光涵館(リークアンハンクワン)

窓から見える九份の景色を独り占め

日光涵館

現地名:
日光涵館
住所:
新北市瑞芳区基山街200号
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アクセス:
九份老街バス停下車、徒歩11分
TEL:
0965-336-889
Webサイト:
http://www.windsorbnb.com
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トラベルデイズ 台湾

  • 発売日:2012年07月02日

筆者 : Fish & Tips

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奥付:
「トラベルデイズ 台湾」が出展元となる記事に掲載している情報は、2014年10月〜2015年1月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。